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私どものもとには、住宅の修理やリフォームの相談も多いのですが、

不思議なことに、私どもが関わらせてもらった住宅ではなく、別の会社で建築した建物についての相談もよくいただきます。

建築を担当した工務店が倒産してしまうなど、すでに事業を行っていないのであればしかたがないのですが、実は大手メーカーが建てた建物に関しての相談も非常に多いのです。

どうしてこのようなことが発生するのでしょうか？

私どもは岩手県北上市の地元工務店となりますので、
その目線からとはなりますが、実際のお客さまの声をもとにお話したいと思います。

大手ハウスメーカーと地元工務店の違いとは？

ハウスメーカーと工務店という区切りは実際には定義があるわけではないのですが、例えば以下のような特性で分けられるかと思います。

• 対応エリアが全国か、地元密着か
• 規格住宅か、フルオーダー（もしくはセミオーダー）住宅か
• 会社規模が大きいか、小さいか
• 住宅展示場やモデルハウスを常設しているかどうか
• 工場を持っていて、商品の企画・品質が統一されているかどうか

▶ 全国的に、主に規格住宅を販売しており、
会社規模が大きくてモデルハウスを持っていて商品企画が統一されている

= ハウスメーカー

▶ 地元密着で、フルオーダーやセミオーダー住宅が多く、
会社規模が小さい

= 工務店

のようなイメージで考えてもらって良いかと思います。

最近は新築住宅を立てる際に、ハウスメーカーの注文住宅を購入する方が多いかと思います。

私たち地元工務店としては悔しいところですが、地元の工務店にはないメリットがあるのも事実です。

大手ハウスメーカーのメリットの例

• 展示場やモデルハウスを見ながら決められること
• 原価と工賃などコストが安く、品質も安定している
• 工期も比較的短い

このように書くといい事づくしのように感じるかもしれません。

それにも関わらず、実際にはハウスメーカーで建てた後、私どもに相談されるお客さまが多いのが現状です。

これは一体なぜなのでしょうか。

大手ハウスメーカーで家を建てるのは誰？

実は大手ハウスメーカーの建物の建築を
実際に施工しているのは受注したハウスメーカーではありません。

では誰が作るのかというと、ハウスメーカーと契約している全国の大工さんたちです。

「え？ハウスメーカーの地元支店の大工さんじゃないの！？」

と思いませんか？

そうなのです。

極端な話をすれば岩手県の家であっても、九州の大工さんがやってきて作っている可能性があるわけです。

もちろん、地元に近い大工さんが参加する場合もありますが、このあたりは基本的にコントロールができません。

実際にあなたの家を作ってくれた大工さんは、
施工が終わるとまた全国に散らばっていきます。

つまり、

家を作ってくれた大工さんが、
今後もあなたの家を見てくれる可能性はとても低い

ということ。

ハウスメーカーさんで建てた建物の職人さんは
良くも悪くも「一期一会」なのです。

ハウスメーカーで建てた建物の相談が地元工務店に来る理由

全国展開している多くのハウスメーカーは
多かれ少なかれ、上記のような仕組みで施工されています。

もちろん、規格が統一された部品で作られた
ハウスメーカーの住宅は、基本的には誰でもマニュアルを見れば
同じように修理ができるため、しっかりしたハウスメーカーであれば
一定以上の品質を保った上で修理も対応してもらえます。

しかし、一方で

「修理を依頼しても、なかなか担当者が来てくれない」
「大工さんが来てくれるのに時間がかかる」
「修理には来てくれたけど最初と頼んでいたとおりの修理にならなかった」
「想像以上の費用がかかってしまった」

というような悩みを持つ方も少なくありません。

こうした理由で、私たちに相談しにこられるお客さまが多いのです。

私たちの注文住宅は「末永く」お付き合いさせていただきます

今回はハウスメーカーで新築住宅を建てる場合の
メリットとデメリットを踏まえてお話しました。

もちろんハウスメーカーの住宅は
展示会場も多く、イメージもしやすく、短納期で完成するといった、
様々なメリットがあります。

一方で、家との付き合いはこれから何十年と続きます。
今後、家に何か合った時、どこに頼めばよいのか？
この観点で家づくりを考えることもとても大切です。

これからの家の修理や診断など
アフターフォローも踏まえた上で、
施工会社を選ぶようにしてみてください。

弊社は岩手県北上市を中心とした
地元密着の工務店です。

ぜひ一度、私たちにもあなたのお家のお話を聞かせてください。